カオナビは、経営層とミドルマネージャー(中間管理職)を対象にした「予実管理に関する実態調査」を実施した。
約8割のミドルマネージャーが予実管理に課題あり
ミドルマネージャーに対し、予実管理に課題を感じているか聞くと、「非常に感じている/やや感じている」という回答が76.7%となり、多くのミドルマネージャーにとって予実管理が悩みの一つになっていることがわかった。
さらに具体的な課題を聞いたところ、最も多かった回答が「予算策定や見込みの精度」で39.3%。次いで「データ収集や入力業務の手間」が33.3%、「データ分析に関するスキルや知識の不足」が29.3%と続いた。
データ収集を手間に感じているだけでなく、およそ3人に1人がデータ分析のスキルや知識不足を課題として上げており、その結果、予算策定や見込みの精度にも影響が出ていると考えられるという。
4割近くが、予実管理に苦手意識をもっている
予実管理が得意かどうか聞いたところ、63.3%が「非常に得意/やや得意」と回答。その一方で36.6%が「あまり得意ではない/苦手」と回答しており、日常業務で接していても、予実管理に苦手意識をもつ人が一定数いることがうかがえる。
加えて、売上目標の達成具合でクロス集計したところ、「予実管理が得意」とするミドルマネージャーのほうが、売上目標を達成する割合が高い傾向にあることが明らかに。ミドルマネージャーの適切な予実管理が各部門の目標達成に大きく貢献することがわかった。
経営層の9割以上が、ミドルマネージャーに「予実管理の意識が必要」と回答
経営層・予実管理担当者に対し、ミドルマネージャーに予実管理の意識が必要かどうか聞いたところ、「非常に感じる・やや感じる」と回答した人が94.7%に上った。さらに、予実管理が現場の数値に対する意識を高めていると感じるか聞くと、「非常に感じる・やや感じる」との回答が88.0%に。大多数の経営層が、現場主体の予実管理を求めており、また実際に予実管理を行うことで、社員1人ひとりの数字に対する意識が向上すると実感しているようだ。
調査概要
- 調査名:ミドルマネージャーの予実管理に関する実態調査
- 調査主体:カオナビ
- 調査方法:Webアンケート方式
- 調査期間:2024年11月13~15日
-
対象者:条件に該当する全国20〜60代の男女
- 経営層 150名
- ミドルマネージャー(課長、部長クラスの中間管理職)150名
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